Vascular Surgery
血管外科の魅力
日本では“心臓血管外科”という診療科単位が一般的で、欧米では“血管外科”は独立した診療科です。アメリカでは極めて人気が高く、そのレジデンシープログラムは非常に競争の厳しいプログラムの一つです。どの外科手術においても重要な血管の操作を習得できることと同時にカテーテル治療にも精通できるのが一番の魅力です。
教授からのメッセージ
それぞれに適した研修方法で
「なりたい自分」を目指せる
Hiroshi BANNO
教授
血管外科研修の魅力
血管外科の魅力は①診断から治療まで一貫して関わる、②血管外科手術は患者の生命予後や機能を劇的に改善する、③どの領域の手術においても最も重要な血管の扱い(露出・剥離・修復)に習熟することができる、④劇的な進歩を遂げている血管内治療に精通する、⑤多くの併存疾患を抱えている患者が多く、その全身管理を習得できる、⑥ますます高齢化社会となり、生活習慣病である動脈硬化性疾患は国民病となり、分野そのものが大きく発展している、ということことが挙げられます。特に、いわゆる外科手術とカテーテル治療の両方を習熟することが可能で、それぞれを選択するだけでなく、組み合わせるなど、患者さんにとって最適な治療戦略を全て自分たちで立てることができる医師になれるということは、この上ない魅力であると考えています。
血管外科のエキスパートになりたい方はもちろん、血管外科を学んでおきたい心臓外科志望の方・若手心臓外科医、その他の外科系医師で血管の扱いを学びたい方にとって、それぞれに適した研修方法を提供できます。ぜひお気軽に相談ください。
名古屋大学血管外科に
興味をお持ちの方へ
名古屋大学血管外科は2002年に初代教授古森公浩先生をお迎えして、日本で初めての血管外科単独講座として始まりました。古森教授の元で日本屈指の血管外科手術症例数のある教室となり、数多くの全国学会を主催するまでとなりました。現在は2代目の坂野比呂志教授の元で、症例数のみならず、難度の高い手術も多い教室の中で、若手医師にどんどん執刀する機会を与える方針としています。さらに血管の露出から剥離、縫合など複数箇所に手術操作がまたがることから、早い段階から手術の一部を行ってもらいながらトレーニングを積んでいって、徐々に難度の高い症例の術者を担当してもらう、段階的な修練の積み上げが可能です。日本で数施設しか行っていない複雑なステントグラフト治療から、血管外科ならではの足部末梢血管へのバイパス術まで多種多様な血管外科手術を学ぶことが可能です。もちろん日本でも有数の大学附属の病院として、日本屈指の症例数を生かした臨床研究のみならず、基礎医学教室と連携した基礎研究も積極的に行っています。血管外科を極めたい方へ、またとない研修の機会を提供することが可能です。
入局に関するお問い合わせ先
血管外科医局
052-744-2224
血管外科教授室(教授:坂野 比呂志)
052-744-2229